この日から夫は3日間カンファレンスに出席。つまり、夫が一日中いない日が3日続く。滞在中は天気の悪い日が多かったと前にも書いたけれど私たちが経験したトロントの雨は雨粒が小さく、思っていたより大したことないんじゃないかと思いはじめ、悪天候の中大胆にも母子3人で観光することにした。

目的地はCasa Lomaという大富豪の邸宅。邸宅なんだけど子どもたちから見ると完全に「城」だね。「お城でも観に行こっか」と子どもたちを誘って地下鉄に乗りデュポン(Dupont)駅へ。乗車時間は10分ほどだけれど、この辺まで来ると可愛いレンガ造りの戸建てが並ぶ住宅街だ。雪に耐えるための三角屋根がヨーロッパ風な感じを思わせる。
デュポン駅から道路標識に従い2ブロックほど歩くと、いかにもここ、という感じの尖塔が見えてきたが、そこには見た感じ100段ほどの階段が立ちはだかっていた(数えていないけれどね)。ああ、そうか。城とかってできるだけ高い場所にあるよね〜。

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覚悟していなかった分だけ私の心はちょっと折れかかったけれど、長女はチラッと見えた塔と、この長過ぎる階段で「カリオストロだー!!」とテンションが上がっている。次女も早くお城についてお姫様に会いたい!とスーパーワクワクしている。お城じゃないしお姫様もいないけれど3人ともなんとかテンションを維持したまま雨に濡れた階段を登った。

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私たちのように地下鉄駅から歩いて来館する人は少なかったが、入り口のチケット売り場は混んでいた。車や観光バスで来る人が多いのかな。City Passを持つ私たちは並ぶことなく悠々と入場した。入場料にはパーソナル解説オーディオも含まれているらしい。幸運なことに日本語版があった。説明オーディオを受け取った後は好きな場所を自由に見てまわる。

Casa Loma内部は外から見た感じよりも広いが、趣味の良い部屋ばかりでとても楽しかった!内装、調度品は当時の物が残っている場所もあるけれど、多くは当時の流行などを考慮して改めて配置されたものだった。
寝室だけでも、マスターベッドルーム、婦人のベッドルーム、いくつものゲストルーム、侍女の寝室・・・と色々な種類がある。ちなみに私たち家族4人は東京でここの侍女の寝室程度の部屋に住んでいます。

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本物の城を知らない私からしたら、贅を極めたこの邸宅はもうほとんど城と言っていいぐらいだ。本当のお姫様には会えなかった次女もLadyの肖像やドレスをみてお姫様がかつては住んでいたんだと納得していた。

一番高いところは下の写真で手前に見える円錐形の屋根をした塔の内部まで登ることができる。

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塔へのぼるには、まず建物の4階(?)あたりの屋根裏からスタートする。屋根裏へ上がると急に空気がひんやりとする。そして少しカビ臭い。カビ臭いといっても梅雨時の日本の室内のような臭いではなく、古いワインのコルクのような臭いだ。

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それから螺旋階段をのぼる。上までずっと螺旋階段が続いているかと思ったら、ハシゴのような幅の狭い鉄製の階段が続く。すれ違うことができないため団体の観光客とかち合うとちょっと面倒くさいことになりそうだ。

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薄暗くて寒い塔の内部、3人ともよく頑張って最上階まで到着!小さい窓から現代のトロントの景色を堪能した。

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最上階の後は、最低レベルのところまで行こう!と、地下のトンネルも見に行った。地下トンネルは冷たくて暗くて、雨のせいか湿っていてここは本当に怖かった。雪の冬場でも便利に移動できるように掘られたトンネルだったんだけど、今は反対側出口が封鎖されているらしい。カーブしているので先が見えずゾクゾクした。娘たちと3人で頑張って100mくらい歩いたんだけど、周りに誰もいなくて寂しかったので引き返した。

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帰りはバスに乗りたい~と無茶な文句を言う次女。来た道を戻り地下鉄で帰る。
戻ったら遅いランチを食べに行こうと思っていたけれど、時差ぼけの眠さがきたのでもしものために買い置きしていたポテトチップスで空腹を紛らわして部屋で3人で昼寝した。

夕方帰ってきた夫に子どもたちを託してThe Bayのデパ地下へ一人ででかける。おいしそうなデリで夕飯を買う。ローストビーフ。なんと閉店間際で半額。やっほ~。赤札は貼られていなくても日本と同じだね。
肉は切って焼いただけ、という感じだったけれどグレイビーソースとマッシュポテトがうまい。
子どもたちにはよく歩いたご褒美にカップケーキを買う。少し味見させてもらったけれど、これがバターじゃなくて植物油を使ったケーキで食感が軽くてフロスティングも甘さ控えめで予想より繊細な味で美味しかった。

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