時差ぼけで午前5時に子どもたちと目が覚める。時差ぼけは数日で収まるかと思ったら、私は最終日までずっと午前5時頃に起きる生活で、なかなか肉体疲労が抜けずにつらかった。

朝食を探しつつホテル周辺をぶらぶら散歩。すぐ近くにOld City Hallという建物がある。

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公的な建物だけど、教会のようにキリが良い時刻に鐘が鳴る。
この辺りでホームレスが歩道に寝転がっていたのを見て、トロントは日中は暖かくても朝や夜はまだまだ寒いから凍死しているんじゃないかとちょっと心配になったが、どうもセントラルヒーティングの換気ダクトと思われるところから暖かい空気が吹き出していたので、このダクトの上はホームレスにとってはベッドのようなものかもしれないなぁと思った。ちなみに、ただ座っているだけのホームレスのカップに小銭を投げる人がいるかどうかを注意深く観察していたんだけど、どの通りでも小銭を与えている人はいなかった。トロントの人は足並みが東京と同じかそれ以上に速いし、ダウンタウン中心部はとんでもなく忙しい人ばかりなのだろう。

というわけでこの日の朝食は日本でもおなじみSUBWAYにした。

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SUBWAYのオーダーは日本語でもめんどくさいけれど英語になるともっと面倒くさくて難しい!ついつい日本語がぽろぽろ出てしまうので店員のお兄さんを困らせてしまったが、根気よく聞き返してくれたおかげでどうにかサンドイッチ3個分の注文を完了できた。野菜のオーダーが面倒くさいので日本で「玉ねぎは抜いてください」的な意味で everything except onionsって言ったら、しっかり玉ねぎは抜いてくれたんだけど私の中では野菜の種類に含まれていなかった辛いピクルス(ハラペーニョや色とりどりの辛いピーマン)も入っていたので子どもたちとシェアできなくなったりした!

シェアっていう言葉は英語圏ではよく耳にするね。成田空港のキッズパークでうちの子たちと一緒に遊んでいた白人の男の子がよく両親に “remember sharing!” という風に注意されていた。日本語では「一緒にやろうね」って声をかけるようなシチュエーションでね。シェアっていうのはどうも自分が中心で分け与える、っていう意味だけど「みんなで一緒に」っていうと自分という個体から、集合体へと、日本語はよく主語が抜けるから意識はしていないけれど、一人称を単数から複数形へと無意識にシフトさせている例だなって思った。なんとなく個人主義と全体主義の違いの象徴を思わせる言葉遣いの違い。うちの子にはシェアっていう考え方も教えてあげたくなったので、滞在中は意識して “sharing!” という言葉を使った。

昼間は、連絡を取りやすいようにプリペイド携帯を買いにぶらぶら街を歩く。夫はYoung Street沿いのふらっと入ったインド人経営の電気屋でSIMフリー、ソニエリ製ガラケーを3ヶ月かけ放題付きを15000円ほどで入手。インド人に日本から来たっていうと、”do you come from Fukushima?” と聞かれたのでちょっとびっくりしたけれど “no, we’re from Tokyo” と答えた。ちなみに、滞在中に知らないカナダ人とけっこうしゃべったけれど、日本から来たと言って地震の心配をしてくれたのはここのインド人だけだったりする。日本から遠いカナダでは地震はもう忘れられてしまったことなのだろうか。それとも私たちに遠慮してなのか。

ぶらぶら歩きを続け、イートンセンターという有名なショッピングモールへと場所を移す。

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イートンセンターは本当に人が多い。歩くだけで疲れてしまうから週末はパスしたほうが良さそう。
携帯屋で私用のSIMロックNOKIA携帯を20ドル分通話付きで5000円程度で入手。

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必要かどうか少し迷ったけれど、今回の滞在は夫と別行動があるし現代人だからしょうがない!と思い切って購入。私の前の客はiPhone 4を、後ろの客はNexus Sを買っていった。羨ましい・・・。でも今回の旅行で金欠確実なのでスマートフォンは我慢した。

この日は雨だったので折りたたみ傘も買った。Final Saleというフレーズを初めて聞いたのだけど、おそらく「返品不可」という意味だろう。

昼ご飯はフードコートで食べる。店を選んだ基準は行列の短いお店。まずはSUSHI-Qっていうところでパックのお寿司を買う。夫と意見が割れたところだけど、私は意外とおいしいと思った。特にアボカドを巻いたヴィーガン寿司。店員の韓国人だか中国人だかの早口の英語がまったく聞き取れずに “Miso soup comes after this.”  (みそ汁が無料でついてきます、みたいな意味)を3回ぐらい聞き直した(笑)次にニューヨークフライズっていうポテト屋さんからも食べ物を入手。カナダだからプーティーンポテトを食べとこうかと思ったけれど、お腹にたまりそうだっったから普通のフライを食べた。お昼時のフードコートはほとんど満員で4人分の席をとるのが難しかった。どの店も一食900円くらいが相場で思っていたより高いなって感じがした。

昼食後、買ったばかりの携帯で連絡が取れた夫の友人宅におしかける。初めて乗った赤い路面電車は混み過ぎて料金箱までたどり着けずお金を払えなかった!たぶん一緒に乗り込んだ現地人も払ってないけれど、初めてが無賃乗車でごめんなさいって思ったね。

TTC Street Car

後で夫のカナダ人の友人にその話をしたら、「カナダ人はそんなこと気にしないよ~」って言ってたのでどうも面積だけじゃなく人の心も広い国らしい。そして追加で、何事も自分ルールに従えば大丈夫だ!みたいなことを言ってた。価値観の違いを感じたが、なんとも自由で良い国だねぇ。

夫の友人は素敵なstudio(日本で言うとこのワンルーム)に住んでた!たくさんの油絵とナチュラルによく育っているグリーンに囲まれてて、ごちゃごちゃしているのに居心地良かった。マテ茶、緑茶、子どもたちには手作りのスムージーをごちそうになった。長女はカナダに来てもwiiに夢中になっとりました。次女は姉のやっているゲームを見たり、部屋の中を探検したりしてた。大人は会話に夢中でした。この日の会話は9割は日本語、1割は英語でってな感じ。

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ディナーの時間が近づいてきたので、彼のアパートの近くをぶらぶらみんなで歩くことに。このエリアの住人には若い人が多い。あと、日本の若い人が集まる街との一番の違いは画廊が多いこと。みんなアートが好きなんだなということがひしひしと伝わってくる。個人経営のギャラリーはほとんど夕方6時に閉まってしまうけれど、閉店後も立ち止まってお店を覗けば絵が見られるようにディスプレイされている。この通りをぶらぶらしていたら、そりゃー自然とセンスが磨かれるよなぁと羨ましい気持ちになった。

Scotiabankという大手銀行がスポンサーのCONTACTっていう大規模な写真展のプロジェクトがあり、今回たまたま友人のいきつけのカフェもCONTACTの会場になっていたので写真を観にいった。若手のアーティストをサポートするイベントみたい。東京より普通の人がアートに触れる機会が多い街のように思う。夫の友人も趣味で描く絵がめちゃくちゃうまいし、環境が用意されているのでそりゃーみんなクリエイティブになるっしょ!って感じ。

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カフェがCONTACTのOpening Dayで混雑していたため、先に夕飯を食べに行くことになった。なんかエスニックが食べたいな~ってリクエストしたらエチオピア料理屋に連れて行ってもらえた!はじめての経験だったけれどめっちゃおいしかったなぁ。沖縄のチンピンそっくりのふわっとしたクレープ生地に、野菜やお肉を盛り合わせてもらって、みんなで手で食べるの。フォークもナイフも、取り皿すら無し。子ども用に辛いのを抜いてもらったんだけど、スパイスがたくさん入っているのに安心できるおいしさで忘れられないご飯になった~。子どもたちもおいしいーってたくさん食べてくれた。

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食後にはエチオピア式のコーヒーを少し。最初に豆を煎っているとこから見せてくれた。とーってもいい匂いがするんだ。コーヒー好きにはたまらない飲み方かもしれない。

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この日はアルコールは一切頼んでいないのに、このエキゾチックなコーヒーとお香と暗い照明でハイになってしまった。

ここの店員さんが子どもに優しくて、暇つぶしに紙とペンを貸してくれたりおしゃべりに付き合ってくれたりして、うちの子たちとすごく打ち解けていた。うちの子たちは事前に夫の友人にしこまれた “What’s up?” という挨拶を披露したら店員さんたちにバカウケ!ヒップでヤングなジャパニーズガールズでした。
夫の友人は、うちの長女の社交的な性格におどろいていた。店員さんたちはエチオピア系の人なので肌の色がdarkなblackだったので見た目でもっと怖がるかなと思ったみたい。でも、長女は常に誰かに遊んでもらうことが好きなので人種の違いなんて全く意識していないようだった。私も人種の違いに敏感なカナダで、あからさまに子どもたちが躊躇したらどうしようか心配もあったけれど、平気だったので嬉しかったな。

そして、ギャラリーと化したカフェへ再突入。メキシコ人とアルゼンチン人の夫婦が経営するとってもおいしいコーヒーが飲めるお店。トロントには本当に色々な人種がいて面白い。ちなみにカフェで展示されていた写真を撮ったフォトグラファーはイタリア系人だった。

トロントでは初対面の人同士でも、おしゃべりを楽しむのが普通。日本だと初対面な人と気軽な会話ってシラフじゃ難しいけれど、トロントは街中がフレンドリーだから緊張した壁がなくていいね。人によっては気軽に話しかけられることが疲れるって思うかもしれないけれど、私はオープンな雰囲気が気に入ったし、知らない人からよく「かわいい子どもたちだね〜」って声をかけてもらうのはありがたい。夫が何度もトロントに来る理由もわかったような気がした。

夜中にホテルへ帰還。子どもたちにはハードなスケジュールだったけれど、楽しかったみたい。帰り道の路面電車はもちろんお金を払って乗りました。
ホテルに帰ったら、Royal Weddingまであと6時間で、眠いのに眠れないっていう状態になった。。。

この日は一日を通してめっちゃくちゃ寒かった。。。前日はコートもいらないほどのぽかぽか陽気だったのに。春は気温の寒暖差が激しいみたい。一日の間にも、昼と夜で15℃くらい代わる時があるんだって。子どもたちも寒がってたな。帽子と手袋を買ってあげたほうがいいかな、と思いながら就寝。

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